無口な彼の愛し方
「まじか〜」

「旦那に妬けるわ〜」


なんて言いながら、次々に酒を飲み干す。

その巻き添えに、なぜかあたしまで次々に酒を進められる。

ヤバい、飲み過ぎだ。

頭の中がフワフワしてる。

あたしはフラつく足で立ち上がり、トイレへと向かう。

そして用を済ませ、トイレから出るとそこに充の姿があった。


「充〜」


今のあたしは、完璧酔っ払いだ。

充は不機嫌そうに、目を細める。


「飲み過ぎ」

「たまには良いでしょ?」


充は、盛大なため息を零す。


「帰るぞ」

「え〜、でもまだ盛り上がってるし」

「良いから」


有無を言わせないような充の瞳に、あたしは何も言えなくなった。

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