【完】僕達のレンアイ事情
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あたしと付き合わない?

「竜二!合コンしよ!」



後ろから肩をブンブンと揺らされる。



「祐希、俺は合コンなんて行かないって何度言ったらわかんだよ」



何回か合コン行ったりもした。
でも、俺は多分無理なんだ。
これ以上彼女を作り続けても何度もその女の子を傷つけてしまうと思う。



「まーだ、あの子すきなの?やしなちゃん」


「うるせーし」



祐希の頭をバコンと殴る。



「いつまで人の奥さん思ってんだよ」



隣でノートを閉じて立ち上がるのは、小学生からの腐れ縁の丈。



「思ってねーから」



ふたりが結婚した時点で俺の想いはとうに諦めてるっつーの。

まぁ、完全になくなったわけじゃないけど。
どうしてもえらぶのはやしなに少し似た女の子になってしまう。
でもやっぱりやしなとは全然ちがってて。
付き合っても全然長くなんて続かないんだ。



「丈は合コン行く?」



祐希が丈にまで誘ってる。



「俺、奥さん命なんで」



勝ち誇った笑みで笑いやがる。

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