【完】僕達のレンアイ事情
「なーんだ。手がはやいのかと思ってた」



ストンっと俺のベッドに座る。



「早かったらもう襲ってるだろ。何回ここきてんだよお前」


「そうだけどさー、いままでの彼女に手が早かったはず…」


「お前、一体誰からそんな情報を…」



そりゃさすがに手を出してないわけじゃないけど。



「ちぃちゃんと佐倉さん」



紗奈の言葉に2人の顔が頭に浮かぶ。



「お前あいつらと仲良かったっけ」


「ちぃちゃんも佐倉さんもあたし同じクラスだったもん」


「あーそうだっけ」



2人とも高校のときに付き合った元カノで。
千草は笑顔がやしなに似てて一瞬で惹かれて
仁美…佐倉な。アイツは声がやしなに似てた。
どこかしらの部分がやしなに似てるってだけで
俺がそいつらのことを好きになるには充分な条件だったりするんだ。



「2人とも付き合った期間一ヶ月くらいでしょ？」


「うん」


「それなのに結構やったそうで？」



紗奈の言葉に顔が赤くなるのがわかる。

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