【完】僕達のレンアイ事情
「ねぇ、ごめん紗奈」


「ん?」



潤んだ瞳で俺を見つめる。



「何もしないなんて無理だわ」


「竜二?」


「紗奈が可愛すぎて無理」



本当に可愛く見えてしまう。
たしかに俺は紗奈のことをすきだったこともあった。
でも、もう過去に置いてきた想いだったし、もう何年も紗奈のことは好きじゃなくただの幼なじみだと思ってた。
その間1度も紗奈のこと可愛いと思ったこともなかったし。



「やっぱり早いんだ」



紗奈がクスクス笑ってる。



「そーかも」



紗奈に返事を返しながらそっとベッドに紗奈の体を倒す。



おでこにそして頬にそして唇に。
どんどん唇を滑らせていく。



「あの、ね」


「やっぱダメとかなしだからな」


「違う。あたしその…」


「ん?」


「はじ、めてで…」


「え?」



紗奈の言葉に俺の手がいったん止まる。



「引く、よね…」



ショボンとする紗奈。

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