【完】僕達のレンアイ事情
「大丈夫?」



俺の腕に乗っかっている頭を撫でてそっと聞く。



「うん。思ってたよりも大丈夫だった」


「そっか。なんか初めてなのにあんま優しくしてやれなかった」



紗奈の動きが愛しくて可愛くて。
それを見ていると抑えることなんてできなくて。



「ううん。すっごい幸せだったよ」



ニコっと笑う紗奈がかわいくてぎゅっと抱きしめる。



「俺、紗奈のこと幸せにしたいと思ってるから」


「うん」


「そういう顔ほかの男に見せんなよ」



こんな可愛い顔ほかの男に見せてたまるかよ。
紗奈は今までの女とは全然違う。
本当に大事にしたいって思う。



「あたしも竜二のことちゃんと好きになれると思う」


「うん」


「こんな形で始まったけど、幸せになろうね」


「だな」



ちょっと普通に始まった恋愛じゃないかもしれない。
でも俺たちは俺たちなりのスピードで
ちゃんと付き合っていけたらいいかって思うよ。

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