【完】僕達のレンアイ事情

この先も竜二が好きだって誓えるよ

「あれ、神谷くん?」



近所のスーパーで買い物をしてると後ろから声をかけられる。

この声は誰のものなのかなんてすぐわかる。
俺がずっと好きだった子の声だから。



「やしな。久しぶりだね」



俺は冷静を装ってやしなに応える。



「おっ、なんか大きくなったなー」



スーパーのカートに座るやしなと丈の息子くんの悠人くんに触れる。



「もう2歳だからねぇ」


「早いなぁ」


「あっという間だよねぇ」



やしなが悠人くんをみて微笑む。
その顔は幸せそのものだった。
自分ではその幸せは与えられてないだろうから
今はこれでよかったんだなって思う。



「最近さ、丈変じゃない?」



やしなが俺を見上げる。



「え?」


「先月末ぐらいから変な気がするんだよねぇ…」


「先月末…」



俺らが合コンしたのが先月末だよな。



「うーん。学校では普通だけどなぁ」


「そおかぁ、じゃあ勘違いかなぁ…」



やしなが首をかしげる。

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