【完】僕達のレンアイ事情
「あーお前ら知ってたのか」


「紗奈があいつらに話してたみたいだからな。お前何も言わないとかさー水くせぇっての」



八神に頭を叩かれる。



「わざわざろ報告すんのも照れるじゃん」



これは本当。
でも言いたかったわけでもない。



「まぁ、女はそういう話好きだしな」



田代が近くにあるお菓子をつまみながら言う。



「そういうお前らは?」


「まぁ、一応彼女はいるよ」


「俺も」



こんな感じで近況報告を続ける。



「よかったな。神谷」


「ん?」


「やっと真壁さん以外を好きになれて」


「なんだそれ」



もう真壁さんじゃないし。



「だってずーっと引きずってたじゃん」


「別に…それは今でも変わってねぇよ」

「は?お前…」



八神の目つきが鋭くなる。
こいつは紗奈が好きだったからな。



「ちゃんと紗奈のことは大事にしてるよ」



そう大事にしてる。
いままでの彼女では考えられないぐらい紗奈のこと大事にしてる。

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