【完】僕達のレンアイ事情
「もう大丈夫だな…」



やしなと丈をみてなんだか吹っ切れた気がする。
というかいままでだって見てきた光景なのに。
こうしてもう1度ちゃんと告げるのとができたことですっきりしてる自分がいる。



「紗奈」



俺は紗奈を手招きする。



「竜二…」



紗奈は少しずつ俺に向かって歩いてくる。



「もう大丈夫だから。紗奈しかいないから」



紗奈に手を伸ばして俺のところへ引っぱる。



「よかった…」


「丈ありがとな」



紗奈の手を取り、丈に向かう。



「すっきりした顔してんな」



丈が俺に向けて笑う。



「丈のおかげで紗奈とちゃんと付き合えそう」


「よかったな。篠原」



丈の視線が紗奈へ移る。



「うん。ありがとう。竜二の話きいてくれて。やしなちゃん」


「ううん。はやく2人の結婚式呼んでよね」



やしなの言葉に俺たちは二人して顔を赤くなる。



「まぁ、今後お前以外となんて考えてないけど」


「ふっ。あたしもだよ」



お互い顔を合わせて笑う。

いつになるかわからないけど
いつか描く幸せな未来に紗奈がいることを願う。

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