【完】僕達のレンアイ事情
本気になんてならなきゃよかった
「竜二ー?」
紗奈が窓を開けて俺を呼ぶ。
「ん?」
廊下からすぐのところに俺の部屋があって
廊下に来てくれれば家に入らなくても話すことができる。
「なした?入る?」
俺はドアを指さす。
「これから出かけるんだ」
「あ、そうなんだ」
「一応言っとこうと思って」
紗奈が俺から目を逸らす。
「言っとくって?」
いつもの様子と少し違うので顔をこっちに向かせる。
「同じ学科の友達の寮に行くんだけどね」
「うん」
「男子寮なの」
「は?」
紗奈の言葉に耳を疑う。
「ただの友達だから!ふたりじゃなくて、ほら結菜と千夏も行くの」
本当なら行かせたくなかった。
紗奈に他の男の部屋なんか入ってほしくなんてなかった。
そこで何も無いとも限らない。
でも、交友関係を壊したくなんてないし。
「ちゃんと帰って来いよ」
「うん。終電で帰る。帰ってきたらきちゃおうかな」
紗奈が窓を開けて俺を呼ぶ。
「ん?」
廊下からすぐのところに俺の部屋があって
廊下に来てくれれば家に入らなくても話すことができる。
「なした?入る?」
俺はドアを指さす。
「これから出かけるんだ」
「あ、そうなんだ」
「一応言っとこうと思って」
紗奈が俺から目を逸らす。
「言っとくって?」
いつもの様子と少し違うので顔をこっちに向かせる。
「同じ学科の友達の寮に行くんだけどね」
「うん」
「男子寮なの」
「は?」
紗奈の言葉に耳を疑う。
「ただの友達だから!ふたりじゃなくて、ほら結菜と千夏も行くの」
本当なら行かせたくなかった。
紗奈に他の男の部屋なんか入ってほしくなんてなかった。
そこで何も無いとも限らない。
でも、交友関係を壊したくなんてないし。
「ちゃんと帰って来いよ」
「うん。終電で帰る。帰ってきたらきちゃおうかな」