【完】僕達のレンアイ事情
「どうした?紗奈」



祐希が紗奈の腕を掴む。



「もしかして…」


「ん?」



祐希が俺をでかい目で見る。



あぁ。そうか。
言っちゃダメなんだ。



「って竜二!?」



俺の姿にいま気づいたようで、少し遅れて声をあげる。



「なんだよ。丈しか目に入ってないのかよ」



紗奈の頭を小突く。



「いや、丈くんの方が前だっただけだよ…」



それもあるけど違うだろ。
いつだってこいつは丈を見てんだよ。



「って知り合い!?」



祐希が驚きの声をあげる。



「俺の幼なじみ」


「へー!そういえぱ紗奈も高校一緒だったよな?会ったことなかったから聞いてビックリしたけど」


「うん。そうだね」


「てか座ったら?」



紗奈の隣に座る女の子の声に俺らも座る。



たぶんこの子が祐希の一目惚れしたって子だろう。
で、紗奈が元カノ。
辛くねぇのかな。こんなん。

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