【完】僕達のレンアイ事情

......................................................



「んっ…」



考えてるうちにいつの間にか寝てしまっていたようで。



「何時だ…？」



頭上のスマホを手に取る。



「え？4時？」



随分寝すぎてしまったようで
時刻はもう明け方だった。



「紗奈は？」



部屋には紗奈が来た形跡はない。


…来なかったのかな。


スマホのロックを解除してLINEをチェックするも紗奈からなにか連絡がきた形跡はなかった。
その代わり、丈からのLINEがきていたようだ。



〝千夏に聞いてみたけど、神谷と付き合う前はよく行ってたところらしいよ。同じ学校の友達の友達がよく遊びにきてたけど、そいつが篠原を好きらしい〟



丈からのLINEにスマホが壊れるんじゃかいかってくらいの勢いでスマホを握る。



「紗奈のことを好きな奴…？」



そんなの聞いてねぇし。