【完】僕達のレンアイ事情
「うんうん。頑張って!神谷くん!」



やしなが俺の手をとる。



「おい、なに神谷の手なんてとってんだよ」



丈の足によって俺らの手は外れる。



「もう!足でやるなんて最低」


「神谷いま傷心なんだからまたやしなへ向けられたら困るだろ」



丈がプンプンと怒る姿も昔から見てる光景で落ち着く。



「びっくりするほどやしなに対して友達以上のきもちなくなってるから大丈夫」


「神谷くんはもうあたしに戻ることはないと思うよ?」


「なんでやしながそんなのわかるんだよ」



丈は相変わらず不貞腐れ気味。



「神谷くん一途だから。一度好きになったら他の子好きにならないと思う」



思われてたからこそわかるのだろうか。



「まぁたしかに。うぜぇほどやしなのこと好きだったな」



丈も懐かしそうな目になる。


こいつらに話を聞いてもらえてよかったって思った。



こらから先、紗奈にウザがられるかもしれない。
でも、俺が紗奈と一緒にいたいから頑張るしかないんだ。

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