【完】僕達のレンアイ事情
もう離さねぇからな
「なにあの人たち」
学校で何かを配ってる奴らを目にする。
「明日医療館学祭なんだよ。それで券販売にきてんの」
「あー配ってるんじゃないのか」
「配るわけないだろ」
祐希が笑ってる。
「医療館の学祭とかまったく知らんかった」
「俺は結菜に聞いてた」
「俺も千夏が言ってた」
本当なら俺も〝紗奈に聞いてた〟はずだったんだよな。
あの別れからすでに一ヶ月。
あの日からタイミングを狙ってるものの同じマンションなのに一度も紗奈とは会えてない。
LINEしても既読にすらならないから、ブロックされてるんだろうなって最近は思う。
「お前、篠原は?」
「まーったく音信不通」
「ふーん。あっ」
丈が見てる方向を見るとクラスの奴らとだろうか。
うちの建物に入ってくる紗奈が見えた。
「久しぶりに見た…」
たった一ヶ月だけなのに。
髪型も少し変わってて、なんだか可愛くなったように見えた。
学校で何かを配ってる奴らを目にする。
「明日医療館学祭なんだよ。それで券販売にきてんの」
「あー配ってるんじゃないのか」
「配るわけないだろ」
祐希が笑ってる。
「医療館の学祭とかまったく知らんかった」
「俺は結菜に聞いてた」
「俺も千夏が言ってた」
本当なら俺も〝紗奈に聞いてた〟はずだったんだよな。
あの別れからすでに一ヶ月。
あの日からタイミングを狙ってるものの同じマンションなのに一度も紗奈とは会えてない。
LINEしても既読にすらならないから、ブロックされてるんだろうなって最近は思う。
「お前、篠原は?」
「まーったく音信不通」
「ふーん。あっ」
丈が見てる方向を見るとクラスの奴らとだろうか。
うちの建物に入ってくる紗奈が見えた。
「久しぶりに見た…」
たった一ヶ月だけなのに。
髪型も少し変わってて、なんだか可愛くなったように見えた。