二人の距離15cm
遅刻して学校に行くとお嬢様が、私の目の前に来て屋上着いてこいと言ってきた。
逆らえば良くないことがあるって分かってたから素直に屋上までついて行った。
「いい加減さぁ私もね飽きたの。だから私にピアノ譲らない?そしたら辞めてあげる」
何で何で自分の好きなことを諦めなきゃいけないか分からなかった。
私に誇れる唯一のものをこのわがまで他人よりも優れていたいお嬢様にあげるなんて嫌だった。
だけどこれ以上いじめられるのは嫌だった。
「ねぇどうすんのよ」
答えを出さない私に蹴りを入れながら聞いてくるお嬢様。
「もう1発欲しいの?」
ドカッと私のお腹目掛けて足を振り下ろすお嬢様。
「っ!!」
「いい加減にしろよ!!!!」
壁に頭を押さえつけられて顔を近づけられる。
「あんたみたいな女死んでも誰も悲しまないから今から死ぬ?」