二人の距離15cm
「君大丈夫?」
「すいませんありがとうございました」
「流石にあれはやりすぎだよね」
そう言って笑った先輩を見て涙が止まらなかった。
本当は怖かったんだ私。
誰かに助けて欲しかったんだ。
「ありがとうございます本当にありがとうございます」
泣きながら先輩にお礼を言う。
「名前何ていうの?」
「私のですか?」
「他に誰がいるんだよ」
そう言って笑う先輩に初めて心の奥が熱くなってきゅーってなった。
「森園華って言います」
「俺、遠藤祥太朗」