二人の距離15cm
第2歩
変わりたい
「ねぇ華、変わろうよ。そんなに好きなら、ずっとずーっと大好きな人のために変わろうよ」
あの後保健室で芽衣ちゃんにそう言われた。
だから決心した。
あの日、突然いなくなってしまった先輩に対して後悔した。
見ているだけで幸せなんて言ってた自分に対して物凄く怒れた。
先輩はいつでもいるんだと思ってた自分に、そんな事ない。いなくなってしまうんだと伝えたい。
抱かれたことを私は後悔していない。
先輩が好きって言われるのが嫌と知っていても私の気持ちは無くならない。
だからせめて、先輩の隣にいて遜色ない人間に変わりたい。