秘密のレンアイ授業
第一章・教育実習生
「初めまして。今日から2週間、教育実習でこのクラスの担任をやる事になりました。
蒼井 天です」
変わりない学校生活にウンザリしていた俺の前に現れたのは
先生として、2週間だけこの学校に赴任する事になった天だった。
可愛い先生に、男子達が喜びの声をあげた。
「せんせーい、何歳?」
天の自己紹介が終わった後、早速先生に男子が定番の質問を吐いた。
「私?…えっと、19歳です」
「えぇぇ~~~、年近いじゃん!!!」
“やった~”なんて男子達が喜んでる姿を天は笑いながら見ていた。
「星多!!星多も何か質問してみなよ」
なんて、友達の啓がいきなり俺に振ってくるから…。
「何かある?答えられる質問なら、答えるわよ」
って、先生が俺に聞いてきた。
「べ…別にねぇ」
「そっか」
俺の顔を見ながら天が小さく笑った。