秘密のレンアイ授業
その笑顔は、一瞬で俺を恋に落とした。
「…じゃー名前覚えるために自己紹介してくれる?」
えぇ~なんてブーイングの中、俺は天しか目に入っていなかった。
今思うと、あれが
素っ気無くて、たいしたものではなかったけど、
俺達の初めての会話だった。
休み時間、天には男子生徒がハエのように集っていた。
その光景を見ながら、啓が言った。
「さすが女に飢えた男子達。集るね~♪」
「何だよ、女に飢えたって(汗)。ココ共学だから女子いんじゃん」
「馬鹿だな、星多は。女がいたってモテない奴には居ないも同然なんだよ!!」
「…あっそ(汗)」
この時は、先生の天と恋をするなんて
思ってもみなかったー…。