孤塔の彼女
レイと共にリクが働く夜の街に着いた時
丁度リクと同じ店で働くダイから
電話がかかってきた。
「おう!今日来るんだってな?」
...久しぶりの電話なのに
相変わらず雑なのは知れた仲だから
とでも思っておこう。
「あぁ、リクがしつこいから
今日は行くよ。でもレイも一緒だし
すぐ帰るから。」
「分かった、分かったー!
あ、女から電話来たからまたなー。」
ほんとにコイツはどうしょうもない。
と思い突然切れた携帯を
ぼうっとみていたら
「今のダイ君?相変わらずだねー!」
と隣でゲラゲラ笑うレイ。
こいつもコイツで男みたいだ。
一時期会社の連中に彼女かと疑われたが
友人歴が長すぎて女に見えないと言ったら
こんな美人を勿体無いと罵られた。
「さ、いくよー!」と何故かレイに
引っ張られて俺はリクの店に向かった。