cherie - 7日目の西日 -
Prologue
4歳の春、ママはお星さまになりました。
幼稚園に通っていた私は、覚えたばかりの平仮名で真っ白な紙に自分の名前を大きく書いてみせた
『 し ろ さ き せ り 』
ピンク色のクレヨンで。
ママは嬉しそうに、にっこりと微笑んでそっと私の髪を撫でてくれた。
暖かい、春の日差しの降り注ぐ病院の一室。
見慣れたパジャマ姿のママ。
そんなママの胸元に、赤い色の光が映っていたのはママが星になる7日前。
幼稚園で教わったばかりの、数字がママの胸元にくっきりと赤い光で映っていた。
『 7 』
毎日、ママのお見舞いに病室を訪れていた私はその数字の変化をしっかりと見ていた。
『 6 』
日に日に、顔色が悪くなるママ。
それでも、笑顔で私を見つめるママ。
『 5 』
『 4 』
『 3 』
『 2 』
『 1 』
:
赤い光が、消えたのは7日後の夕方。
ちょうど日が沈む頃。
そっと目を閉じたママが、お星さまになる時だった。
幼稚園に通っていた私は、覚えたばかりの平仮名で真っ白な紙に自分の名前を大きく書いてみせた
『 し ろ さ き せ り 』
ピンク色のクレヨンで。
ママは嬉しそうに、にっこりと微笑んでそっと私の髪を撫でてくれた。
暖かい、春の日差しの降り注ぐ病院の一室。
見慣れたパジャマ姿のママ。
そんなママの胸元に、赤い色の光が映っていたのはママが星になる7日前。
幼稚園で教わったばかりの、数字がママの胸元にくっきりと赤い光で映っていた。
『 7 』
毎日、ママのお見舞いに病室を訪れていた私はその数字の変化をしっかりと見ていた。
『 6 』
日に日に、顔色が悪くなるママ。
それでも、笑顔で私を見つめるママ。
『 5 』
『 4 』
『 3 』
『 2 』
『 1 』
:
赤い光が、消えたのは7日後の夕方。
ちょうど日が沈む頃。
そっと目を閉じたママが、お星さまになる時だった。