タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
バスに揺られて30分も経つと、田んぼの真ん中に建てられた学校が見えてきた

こんな学校だけれど、結構名の知れた進学校である

本を鞄にしまいバスを下りると、電車通学のバス集団と時間がかぶったため校門は多くの生徒でにぎわっていた

校門から坂を上り、玄関へとナコとたわいない話を交わしながら向かう

玄関で靴を履きかえ、階段を3階まで上る

隣で「しんどい~」ともらすナコに「ちょっとくらい運動しろ~」と言いながらナコよりは早いペースで階段を上っていく

階段を上り終えて右手に曲がると突き当りまでだらだらと歩く

そうしてたどり着いた教室が高校最後の教室である

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