タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
勢いよく答えるマリに、私は何だかどきりとする


「でも、なんか葵とかがありえそうでイヤやわぁ!!」


とマリが続けて言うので、私は慌てて「それはないって!!」と言う

この頃すでに、私は「文規さん大好き」キャラでいじられ続けていた

ここで重要なのが、なぜか皆は先生を下の名前で呼ぶ

でも、私は何だかそんな風にふざけて呼ぶ事さえ今だに出来ていなかった

そんな状況だったから、マリたちがこんな事を言い出したのだろうけれど


私はルナの質問を自分に当てはめたのか、それともマリが先生と結ばれることを想像したのか


そのどちらなのかは分からないけれど、胸が苦しくてしょうがなかった… 

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