タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
「3階にある音楽室の向かいの教室を使ってくれ」
そう言って案内しようとするのを
「卒業生ですから大丈夫です」
と制し私は職員室を出た
何も変わっていないのは雰囲気だけでなく実習生が使う教室の位置もだった
慣れた手つきで古いタイプの鍵を開けると狭い空間に机と椅子が並べられている
そのうちの1つの椅子に腰かけてバッグを床に置き、軽く教科書を読んでいると見知った顔と数名が次々に教室に入ってきた
「葵、元気ぃ?」
うちの見知った顔のほうに属するアミとユミが変わらぬ調子で話しかける
「元気ぃ~?って、春休み皆で集まったばっかじゃん」
と私はあきれ口調で返す
そう言って案内しようとするのを
「卒業生ですから大丈夫です」
と制し私は職員室を出た
何も変わっていないのは雰囲気だけでなく実習生が使う教室の位置もだった
慣れた手つきで古いタイプの鍵を開けると狭い空間に机と椅子が並べられている
そのうちの1つの椅子に腰かけてバッグを床に置き、軽く教科書を読んでいると見知った顔と数名が次々に教室に入ってきた
「葵、元気ぃ?」
うちの見知った顔のほうに属するアミとユミが変わらぬ調子で話しかける
「元気ぃ~?って、春休み皆で集まったばっかじゃん」
と私はあきれ口調で返す