タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
授業が終わり、教科書類を片付け、私たちは他の生徒が出ていくのを待った

ようやく先生が1人になり、私たちは先生に声をかけた


「先生、誕生日おめでとう!」


最初に言ったのはマリだった


「先生、今日は1人でケーキ?」


と相変わらずなセリフを、ルナは先生に言っている


「そうやな~、1人で食うか…」


『何よ、私が甘いもの好きか聞いた時は、あんまり好きじゃないって答えたのに、食べるんですか!?』

心の中で第一プレゼント案であった「ケーキ」について思い出しながら、私は先生の話を聞いていた

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