タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
「ザッキーに何か奢ってもらえば?」


マリの提案に先生は「それ良いね」とノッてくる


「すぐ近くの中華ファミレス行けばいいねん」


とマリが言うと、「誕生日に男2人で食事って、先生寂しすぎ」とルナが言う

「購買で何か奢って貰おうかな~」と先生が言いながら後ろの黒板を消しに行くのを私は目で追った

ここで少し会話が途切れたので、私は「今しかない」と思い、勇気を振り絞って話を切り出す


「先生…、そんな良いものじゃないんですけど、これプレゼント!!」


自分がちゃんと話せているのか分からないくらい緊張しながら、私は先生に紙袋を差し出した
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