タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
「サナエちゃん、先生にもう聞いているかもしれないけど、私も推薦で大学行ってるの。うーん、私はあの大学行って、全く後悔してないけど…」


ちらりと彼女の方を見るが、あまり反応がないのは、ものすごく不安になる


「私は、正直に言うと、そこまで大学に執着心なかったのね。どこでも良いし、行けなくても良いと思っていたくらいだから。でも、どこであっても、行くなら自分の好きな事が出来る場所じゃなきゃイヤだったから、そこは重視してたかな。ねぇ、サナエちゃんは本当に行きたい学校なの?」


沈黙が異常に長く感じながら、彼女の答えを待っていると、彼女はようやくゆっくりと口を開いてくれた


「私、本当はH大行きたいけど、学力とかで無理やし。だから無難に…」


よくある話だなぁと思いながら聞いていると彼女は続ける
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