タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
2時間半かけて着いたK大は前に見た時より、大きく感じた

青々と晴れた空が眩しい

私と同じように推薦に来ただろう人々が、中高問わず大勢いる

どうやら中学も今日が推薦のよう

私が目指す社会学部の塔は、時計台を過ぎた奥

校門からどれだけ歩くのですか!?というほど遠い

指定された教室に入ると、もうすでに何人か来ている

黒板に張られた紙をみると、私の番号は10時半からの所に記されている


『今から1時間半もここに居ろと…』


あたりを見回して、空いている席に座って私は早くも居づらさを感じてた


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