タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
「先生…、私の成績抜かした生徒って、その後出ました?」


さっき推薦の事を思い出していたからか、テストの事が頭にあった私がふった話は、成績の事だった


「どうだろう?まぁ、いたとしてもやっぱ同じくらいじゃないのかな?記憶にないくらいだし」


何だか会話が弾まないのは私の心がここに在らずだからだろうか

それでも沈黙だけは耐えられず、色々思い出しながら話を繋いでいく


「先生、まだタバコ吸ってるんですね…」
「え、ダメ?」
「……ダメではないですけど、何となくそう思ったから言ってみただけです」


「でも今、間がなかったか?」と先生は言いながら手を動かしていく


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