タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
「にしても、なんか悔やまれるな」
「何がですか?」
「あと1回100点やったら、パーフェクトやったやろ?」


『あーそういう事か…』そう納得すると私は先生に心中では同意しつつも、反論を述べる


「それは無理ですよ!最初は先生のテストの方向性分かんなかったんだもん」
「まぁ、4回満点やったやつは見た事ないわ」
「でしょ?」


こんな会話もあと何回できるだろうか?

最近そんな事を考えたばっかりだ

あと何回?

あとどれくらい?

感傷に浸りすぎているなぁ

そう思いながら私は、教室を出た


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