タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
どうやら私の周りはスモーカーが多いよう

大半が税金だというのにご大層なことだ

そんな事を考えながら彼を見ていると、突然彼が視線を上げ、見上げるように私を見つめた

その目にドキッとしてしまう自分を不快に思いながら、私は彼から視線をそらした


「何か落ち込んでるでしょ、または悩んでいるか」


その言葉に顔を上げると、彼は再び視線を器に戻し、食べながら続けた


「なんか、いつもと雰囲気違ったから」


『何で分るのかなぁ』


「どうして分るのかって思ってる?」


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