タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
皆と約束していたのは、昼休みに教室で、という事だった

昼休みまでやる事のなかった私は、暖房のきいた教室で、それまで教習の問題を解いていく事にした

単調な○×問題も、1時間もやっていると飽きてくる

ボーっとしたりしながら、私は何と言って先生にこのチョコを渡そうか考えた

甘いものがそれほど好きでないと言っていた先生に用意していたのは、ジッポ

先生からするタバコの香りが好きだった私は、プレゼントするならこれだとずっと決めていた

しかし、バレンタインにチョコを渡さないのも何か微妙な気がする

そこで私は、もう1つ手作りトリュフを用意していた

そして添えるは手紙

私がくだした告白方法はこれだ


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