タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
「山中の事、悪かったな…」
「いえ、別に、普通の事でしょ?ずっと保健室にいたんだから様子見に来ることぐらい」
「……、それとはまた別の事だよ」


その一言に私は驚いて顔をあげた


「せ、先生知ってたの?サクラちゃんの事…」
「知ってたよ」


そうか、この人はそういう人だ…

見ていないようで、見ている


「そうですね、でもどうして悪かったなんて先生に言われなきゃいけないですか?」
「目、赤くなってる…」



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