タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
先生は私の気持ちに気づいているのかもしれない

相変わらずカッコつかないなぁと思いながらため息をつく

私が泣いていた事はこの人にはもうバレバレだ


「ねぇ、先生。悪かったついでに私の質問答えてくれません?」


そう質問形にしながらも、私は先生の答えを聞かずに話を進めていった


「あの日、先生の机に紙袋を置いて行った日、先生は何を考えたの?」


1つ尋ねだすと、疑問は止まらない

止めないと戻れない

止めたいと思うのに、口が勝手に言葉を紡ぎだす


「どうしてあんな返事をしたの?いっそ酷いくらいに振ってくれたら良かったのに」



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