タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
「先生、言いたい事ついでに、ちゃんと言いたいと思っていた事全部言いますね。私は今も先生が好きですよ。でもそれは今は尊敬です。敬愛です。だから先生は先生でいて」


ずっと気になっていた事があった

あれから、私が告白してから

先生が変わっていたらどうしようかと

生徒と距離をとってしまっていたら嫌だと

学校に帰って来た時、それはただの危惧だったのだと思った

けれど人の思いなんて誰にも分からないから、ちゃんと伝えておきたかった


「私は先生の授業好きだったよ、それは生徒として。先生はとってもいい先生だった。私は特例だよ。先生に本気で恋するなんて特例。だから先生は何も変わらなくて良いんだよ」


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