タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
「それは…つまり」
「つまり、教師になってここに帰ってくる宣言ですよ」


ニッと笑う私に先生は苦笑した


「私、たくさんの生徒さんと接して、この職業も捨てたもんじゃないなって思ったんです。でも、教師になるなら絶対この学校。じゃないと教師はやりたくないです」


だからと私は先生に近づいていって言った


「私がこの学校にもう1度帰って来た時、めっちゃ綺麗でめっちゃいい女になって来ちゃいますから、惚れないで下さいよ」


そうやって言いながら笑うと、先生も笑った


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