タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
この笑顔好きだった

近づくと香るタバコの香り、話し方


「はい」


私は先生に向って手を出した


「お別れの握手じゃなくて、よろしくの握手です」


そう言うと先生も手を出して、私と握手した

よく考えると、私は初めて先生に触れた

1度も触れた事なんてなかった

私の恋は、マンガや小説のような展開なんて1度もなかった

でももう苦しくなんてなかった


「3週間ありがとう、先生」


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