タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
ルナとマリと一緒に階段を下りて移動教室に向かうと、すでにそこには先生がいた

「先生、今日テスト返しぃ?」
「返すぞ~」

自分から聞いといて聞くんじゃなかったなぁといった感じでルナは露骨に嫌がる

チャイム着席をすると先生は「さてと…」といった感じで「テスト返すなー」と言った


「前回は6年制の前から返していったからなぁ~。今回は後ろから返すか!」


何だよそれ~と6年制からのダルそう声にも一切無視で、先生は私のクラスの最後の人から順にテストを返していった





「マリ~、ルナ~」


授業終了とともに私は2人のもとへパタパタと走っていった


「葵、そのテンションキモいぃ~」
「ひどっ!」


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