タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
ある日、後ろに書かれた問題が全く分からなかったところで、授業終了後、めちゃくちゃ書き写さなければいけない、ということがあった

待っていてもらうのも気が引けるので「先に帰ってもいいよ」と号令した後に言うと、私はさっそく後ろに行き答えを写し始めた

少しすると、周りが静かな事に気がついた

振り返ると先生が教卓に肘ついてこっちを見ていた

驚いて「ごめんなさい」と言おうとすると、それを見越したのか

先に


「ゆっくり書いてて良いよ」


と言われてしまった

そう言われても1度気になってしまうと、集中して書き写せない…

実際はほんの数秒だろうが、すぐに私は堪えられないっと音を上げ


「大丈夫です!やっぱり友達のノート借りて写します!!」


と言うなり、荷物を持って急いで教室を出た


―――何今の!?何か変!先生のこと尊敬してて好きなのに、何かヤだったっ!!―――

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