タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
『ねむ~』
低血圧が身にしみながら、私は教室の鍵を取りに行くために職員室に向かった
『今日は先生に会いたいなぁ~。夏期講習の質問あるんだけど…』
そう思いながら廊下の角を曲がると、ちょうど同じタイミングで先生が職員室に向かっていた
後ろのドアから入った先生を追いかけるように、私は手前のドアから入った
「せんせー、おはよーございます!」
元気よく挨拶すると、先生は少し驚きながら「おはよう」と返し、鞄を下ろした
「先生、あのね、これ、これ分かんないの!」
プリントを鞄から出し、先生に見せると先生は「あぁ」と合点がいったように説明を始めた
「これはな、正弦・余弦の加法定理を使って…」
「ストーップ!せ、先生…日本語で説明して…」
私のその言葉に先生は苦笑すると、「まぁ分からんかっても、今日の授業でそこゆっくり解説したるよ」と言う
その日はずっとテンションは上がりっぱなしだった
低血圧が身にしみながら、私は教室の鍵を取りに行くために職員室に向かった
『今日は先生に会いたいなぁ~。夏期講習の質問あるんだけど…』
そう思いながら廊下の角を曲がると、ちょうど同じタイミングで先生が職員室に向かっていた
後ろのドアから入った先生を追いかけるように、私は手前のドアから入った
「せんせー、おはよーございます!」
元気よく挨拶すると、先生は少し驚きながら「おはよう」と返し、鞄を下ろした
「先生、あのね、これ、これ分かんないの!」
プリントを鞄から出し、先生に見せると先生は「あぁ」と合点がいったように説明を始めた
「これはな、正弦・余弦の加法定理を使って…」
「ストーップ!せ、先生…日本語で説明して…」
私のその言葉に先生は苦笑すると、「まぁ分からんかっても、今日の授業でそこゆっくり解説したるよ」と言う
その日はずっとテンションは上がりっぱなしだった