タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
「ってか、実習どうなん??文規さんにつきっきりやろぉー♪」


1人事情を知るアミがオロオロしているのに気づいて、私は胸の痛みを感じながら、何もないようにユミに返す


「さーね~、いるかもねぇ。それにしても、この道懐かしすぎやゎ」
「そ、そうだよね!!」


話を変えるように、私にアミが便乗する


『ごめんね、アミ。それに、言えなくてごめん、ユミ…』



3年ぶりの購買部は、相変わらず生徒で賑わっていた

その人数の多さに「私ここで待ってるわ…」と入り口付近で私が言うと、ユミもそれに同意する

1人素早く中に入っていったアミを見送っていると、後ろから声をかけられた

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