Ri.Night +
「はぁ……」
いいさ。妄想しまくってやるもん。あたしの得意分野(?)だし!
妄想という素晴らしい世界があればあたしは満足なんだから!
……なんて、移り行く景色をボーッと眺めながらそんなことを思っていると、
「えっ!?」
突然景色が変わってビックリした。
「……え?え?なに!?」
つい今までボーッと景色を眺めていた筈なのに、何故か今は横に倒れていて。
それが十夜の仕業だという事に気付いたのは、身体を仰向けにされた時だった。
真っ先に目に飛び込んできたのは、さらりと揺れる前髪の奥にある漆黒の瞳。
そこに写り込んでいる自分の間抜け面を見て、今自分がどういう状況なのかを理解した。