Ri.Night +
「おい」
けど、今回は折れる気がないらしく、分かりやすく顔を背けて目を合わせようとしない十夜サン。
心がひろーい凛音ちゃんでも、これにはムッときた。
「無視は良くないんじゃないかなー十夜くーん」
そう言いながら、すぐ目の前にある十夜の顔をガシッと両手で掴んで、こっちを向かせようと力を込める。
「んー」
けど、十夜も力を入れて抵抗するもんだから、なかなかこっちを向いてくれない。
「ちょっ、顔!十夜の顔がヤベェ!」
「り、凛音ちゃん!」
顔が潰れている十夜を真正面から見て爆笑している雷さんと、突然始まった攻防に慌てふためく壱さん。
視界の端では、必死に笑いを堪えている三人がいるけど、今はそんなこと気にしている余裕はない。