Ri.Night +
煌を見れば、いつ間にか食べ終わっていたらしく、優雅に煙草を吹かしている。
それがサマになりすぎて若干イラッとした。
「煌、適当なこと言ったらダメだよ」
え、違うの?
煌に優しく一喝して、あたしに微笑んでくれる壱さん。
相変わらず破壊力抜群すぎて、悶えそうになる。
「凛音ちゃん、十夜はね、凛音ちゃんのことが大好きすぎて心配してるんだよ」
「大好きすぎて心配?」
って、一体どういうこと?
こてんと首を傾げれば、ふふっと笑みを深める壱さん。
「特攻服はね、凛音ちゃんを護ってくれるものなんだ」
「あたしを、護る?」
「そう。特攻服は俺らにとって証みたいなものでね。特に“総長”の特攻服には深い意味があるんだ」
「深い意味……」
そう言われてなんとなく察しがついた。
「特攻服が……あたしの“後ろ盾”になる?」
そう問いかければ、壱さんはふんわり微笑んで、小さく頷いてくれた。