Ri.Night +
「じゃあ早く行こうぜ!俺、腹減ってもう無理!」
よっぽどお腹が空いているのか、あたしと壱さんを放ってリビングを出ていってしまった陽。
相変わらずな陽に、壱さんと顔を見合わせてクスリと笑う。
あ、雷さんで思い出したけど、
「ねぇ壱さん、雷さんってもう帰って来たの?」
「え?あ、うん。さっき帰って来たみたいだよ。雷さんとこ行く事になったのも雷から電話来たからなんだ」
「えっ!?そうなの!?」
「凛音ちゃんに逢いたいから連れて来いって。ほんと雷さんって凛音ちゃんの事大好きだよね」
「あたしも雷さん大好きだから嬉しい~」
「それ十夜が聞いたらまた拗ねちゃうね」
「ちょ、壱さんチクらないでね!?」
どうしようかなぁ、なんて言いながら意味深な笑みを浮かべる壱さんに、プルプルと必死に首を振って手を合わせる。