Ri.Night +

「大丈夫。言わないよ~」

「絶対ね!」

「ふふ」

「壱さん~」



だからその微笑が怪しいんだってば!


煌に感化されてるのか、最近度々十夜を弄る壱さん。


怖いもの知らずというかなんというか……。



まぁ、壱さんは十夜から攻撃されることないからだろうけど。


だって、煌とか彼方にはあんなにキツいのに、壱さんには甘い……というか弱いから。


壱さんに強く出れない十夜は、その鬱憤を彼方と煌で晴らしていて。

二人からすればとんだとばっちりだ。








「凛音!壱!遅い!!」

「ごめんごめーん!」



階段下で待ち構えてる陽に謝りながら階段を駆け下りるあたしと壱さん。勿論、壱さんの腕を借りている。


最近は落ちる事もなくなったけど、心配性な煌と壱さんは未だに一人で駆け上がったり駆け下りたりするのを許してくれない。


まぁ、忘れた頃に……っていうのがあるからね。特にあたしの場合は。
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