溺愛兄

運命の頼まれごと

無事入学式を終えて、教室に入ろうとしたら、

「ちょっと、これ頼めるか?」

担任の川原先生に声をかけられてしまった。

はぁ、なんて不運なんだ。朝から忙しいのに。

『いいですよ』

ここで断りきれないのが私の欠点でもある。


「じゃあ、頼んだぞ」

『はーい』


はーいって言ったものの、これ、

ちょーー重い!!!

先生ったらこんな乙女に重いものを持たせるなんて。

なーんて思いながら線路のように長い廊下を歩いてると

「痛っ!」

『あ、すいま、』
ザブーーーン!!!!!!


え??

一瞬何が起こったか分からなかった。

「あ、すいません!!!!!」

私が固まっていたら、2年生の先輩が頭を90°以上曲げて謝っていた。

『いいえ!こちらこそよそ見をしてたみたいで、すいません!!あ、それより、大丈夫ですか?怪我とかないですか?』



「大丈夫だよ、君こそ大丈夫?じゃ無さそうだね。」

先輩は私の容赦を見てい申し訳なさそういった。

そう、私は今制服がびしょびしょ。

「えっとー、そのー、////」

『何ですか?』

「これ、羽織って!はやく!」

『は、はい』

はじめはなんだか分からなかったけど見てみたら、そーいえば私

『きゃーーー!』

制服のシャツが透けて、私の下着が露わに!!

「ほんとすいません!荷物は俺が持つので、取り敢えず保健室いこう」

『は、はい』

あー、ほんと恥ずかしい。
何やってんだろー私は。

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