溺愛兄
プルルルルル


『はーい!』

「あのー、菊池さんでいらっしゃいますか?」

『はい、そうですけど』

「あの、私、小林病院の方です。」

え?なんで病院から??

『あの、すいません、人違いじゃないですか?』

「違うと思いますけど、菊池涼子さんを知ってるでしょうか。」

『知ってるも何も私のお母さんです!お母さんがどうかしたんですか!?』

「はい。つい先程、事故にあわれまして。」

『は??それで!お母さんは無事何ですか??』

「今は意識がないです。お子さんですか?病院に来てもらえますか?」

『わ、わかりました。すぐに行きます!』

私は冷静を装っていたけど、内心は焦っていた。

お母さんが!!
< 19 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop