溺愛兄
『んじゃあ、行ってくるねー』

私は、わくわくしながら登校した。


「「きゃー!かっこいい!!」」

ん?

なんか朝から騒がしいなー。

私の方を見て叫んでる女子がたくさんいた。

後ろを振り返ってみると、

『蓮兄!?』

「はぁーなんだー、朝からうるさいなー。ちょっと姫ー、あの子達黙らせてよー」


『はぁー??』


もしかして、もしかすると、蓮兄ってこんなにも人気だったの!?

それにしても、す、すごい……。


『無理だってば!蓮兄のせいなんだから自分でどーにかしなさーい』

「そんじゃあ、」

チュッ♡

「「きゃーーー!!」」


『もう!蓮兄!!!今日2回目ってどーゆーこと!?ありえないんだけどー!』


「だーかーらー、姫乃は俺のだから見せつけてんの。」


『あっそーですか、もういいです(イラ)』

「待てよ!」

私はこんな馬鹿な蓮兄を置いて教室に入った。
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