春夜の誓い
4
そのまま何事もなく高校の一年目は終わり、春休みに入ったある日。
人の多い夕方。
部活帰りの綾人はいつも通り、最寄り駅を出て家に向かう。
「あーくん」
音楽を聴いてるにも関わらず、綾人の耳は幼馴染みの控えめな声を拾う。
我ながら都合のいい耳だなと思いながらイヤホンを外し、声の主に向き合う。
彼女はベンチに座っていた。
「よお、千華。何してんの?」
「りっちゃんと待ち合わせ。今から晩ごはん食べにいくの。あーくんは部活帰り?」
「おう」
「お疲れ様」
にこっと微笑む千華に綾人もつられて笑顔になる。
「楽しめよ」
「うん!ばいばい」
綾人は千華の言葉に軽く右手をあげて答え歩き出す。
途中、本屋に寄って何気なく店内をうろつく。
結局、気になるものはなかったので集めている漫画の新巻だけ買うことにした。
店を出て、お気に入りのバンドの曲をリピートしながら坂を下る。
人の多い夕方。
部活帰りの綾人はいつも通り、最寄り駅を出て家に向かう。
「あーくん」
音楽を聴いてるにも関わらず、綾人の耳は幼馴染みの控えめな声を拾う。
我ながら都合のいい耳だなと思いながらイヤホンを外し、声の主に向き合う。
彼女はベンチに座っていた。
「よお、千華。何してんの?」
「りっちゃんと待ち合わせ。今から晩ごはん食べにいくの。あーくんは部活帰り?」
「おう」
「お疲れ様」
にこっと微笑む千華に綾人もつられて笑顔になる。
「楽しめよ」
「うん!ばいばい」
綾人は千華の言葉に軽く右手をあげて答え歩き出す。
途中、本屋に寄って何気なく店内をうろつく。
結局、気になるものはなかったので集めている漫画の新巻だけ買うことにした。
店を出て、お気に入りのバンドの曲をリピートしながら坂を下る。