春夜の誓い
2
翌朝。6:40。
いつも通り家を出て、隣である大城千華の家の前で彼女が出てくるのを待つ。
「あーくんおはよう」
「はよ」
千華が小走りで出てきた。
自身の通う私立の女子校の制服に身を包み、まっすぐで綺麗な黒髪を胸の辺りまで伸ばしている。
綾人より頭一つ分小さい彼女は、小動物のような雰囲気を持っている。
「あーくん昨日、遅くまで起きてたでしょ。何してたの?」
「携帯いじってただけ。千華こそ何してたんだよ、いつも寝るの早いのに」
綾人と千華の部屋は隣同士であり、部屋の明かりで互いに起きているかがわかる。
「りっちゃんと電話してたんだぁ」
「ほんと山本と仲良いな」
「春休みになったら晩ごはん食べに行く約束もしたよ」
幸せそうな千華の笑顔に、自然と綾人の頰も緩む。
「よかったな」
「うん!」
いつからだろうこいつを大切な存在だと思い始めたのは。
いつも通り家を出て、隣である大城千華の家の前で彼女が出てくるのを待つ。
「あーくんおはよう」
「はよ」
千華が小走りで出てきた。
自身の通う私立の女子校の制服に身を包み、まっすぐで綺麗な黒髪を胸の辺りまで伸ばしている。
綾人より頭一つ分小さい彼女は、小動物のような雰囲気を持っている。
「あーくん昨日、遅くまで起きてたでしょ。何してたの?」
「携帯いじってただけ。千華こそ何してたんだよ、いつも寝るの早いのに」
綾人と千華の部屋は隣同士であり、部屋の明かりで互いに起きているかがわかる。
「りっちゃんと電話してたんだぁ」
「ほんと山本と仲良いな」
「春休みになったら晩ごはん食べに行く約束もしたよ」
幸せそうな千華の笑顔に、自然と綾人の頰も緩む。
「よかったな」
「うん!」
いつからだろうこいつを大切な存在だと思い始めたのは。